2015年4月5日日曜日

よく生きる通信Vol.15 「人生でやらなければならないことは何1つない」

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         ★よく生きる通信 vol.15★
           2015年4月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

桜も咲いて、いよいよ入学式の季節ですね。この時期は新年とは
またちょっと違った感じのフレッシュな雰囲気が漂うので、私は
大好きです。

さて、2ヶ月ぶりの「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「人生でやらなければならないことは
何1つない」
2.よく生きるインフォメーション:
★7/10-23 よく生きるツアー@イギリスの参加者募集中!
・4/11-12  天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・4/24-26  アクティブ・ホープ・ワークショップ(長野・女神山)
・5/9-10 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・6/27-28 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
3.よく生きるリソース:「神さまとのおしゃべり」
  さとうみつろう(ワニブックス)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「人生でやらなければならないことは
何1つない」

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前回のよく生きるコラムで「本当の責任とは何か」について書きま
した。そして、それは今自分が置かれている状況に対して、自分が
どのように反応するかを選べる力、すなわち「応える力」だと述べ
ました。さらに、それは「やらなければならないこと」ではなく、
あくまで「選択の自由」を前提としたものだと付け加えました。
今回のコラムは、いわばその「続編」とも言えるもので、「本当の
責任とは何か」をさらに掘り下げたものだととらえていただければ
と思います。

さて、「人生でやらなければならないことは何1つない」という
言葉を読んで、皆さんの中にはどのような反応が起きましたか?
もしも「そんなことはない!」という考えが咄嗟に浮かんできたと
したら、それは反応ではなく、「反射(Reaction)」かもしれません。
反応と反射の違いは、それを本人が選んでいるかどうかにあります。
それはともかくとして、本当に人生でやらなければならないこと
ってあるのでしょうか?「だって、仕事には行かなければならない
し、子供の面倒は見なければならないし、家事もやらなければなら
ないじゃないですか」という反論がすぐに返ってきそうですね。

しかし、考えてみてください。これらのことを「やらなければなら
ない」と言うことは、「本当はやりたくないけど、自分にはやる
という選択肢しかない」と言っているのと同じであり、それは自ら
の「応える力」を否定した、まさに「無責任」な考え方だと言える
のではないでしょうか?奴隷制の時代ならいざ知らず、誰もあなた
に何をやるかを強制できる人はいないはずです。それでもやると
したら、それはあなたがそれをやることを選んでいるということ
であって、それは誰のせいでもありません。結局のところ、「やる
か、やらないか」だけであって、人生にそもそも「やらなければ
ならないこと」なんて何1つないと私が考える理由はここにあり
ます。「やりたくないことをやること」を責任ととらえてしまうと、
自分が置かれた状況に対して自分ではどうすることもできない無力
な犠牲者をたくさん生み出すことになりかねません。

こういうふうに書いても、「じゃあ、仕事に行ったり、子供の面倒
を見たり、家事をやったりしなくてもいいんですか?」という疑問
がまだ消えない人がいるかもしれませんね。もちろん、構いません。
ただし、その結果起こることを引き受ける覚悟があればの話ですが。
どんな選択をしたとしても、それには必ず何らかの結果が伴います。
その結果を引き受ける覚悟さえあれば、実際のところ、どんな選択
をすることだって可能だと思うのです。そういう覚悟ができない
から、「やらなければならない」とあたかもそれをやるのが自分の
意志ではないかのような言い方を私たちはしてしまうのではない
でしょうか?

このように、本当の責任には覚悟が伴います。自分が今置かれた
状況に対してどう応えるかを自分で選択する、そしてその選択の
結果起こることを自分が引き受ける。それが本当の責任であって、
決してその選択や結果を誰かのせいにすることではありません。
それこそ、まさに「責任転嫁」です。他人のせいにすることは楽
かもしれませんが、それはよく生きることにはつながりません。
よく生きるためには、本来他人に譲り渡したり、押し付けたりする
ことができないこの責任というものを再び自分の手に取り戻すこと
が必要なのではないでしょうか?
(榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

★★「よく生きるツアー@イギリス」参加者募集中!★★
http://kokucheese.com/event/index/261263/
※ツアーについてより詳しい話を聞きたいという方のために、以下
の日程でスカイプ説明会を開催します。
4月5日(日)、19日(日) いずれも19:30-21:30
http://kokucheese.com/event/index/261262/

【天職創造セミナー】<満員御礼!>
・日程:4月11日(土)・12日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/261407/

【アクティブ・ホープ・ワークショップ】<残席少なし!>
・日程:4月24日(金)~26日(日)
・会場:長野県・上田 女神山ライフセンター
・参加費:65,000円 
・定員:30名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/242476/

【天職創造セミナー】<残席少なし!>
・日程:5月9日(土)・10日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/246179/

【天職創造セミナー】
・日程:6月27日(土)・28日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/256689/

<<その他、榎本が登壇もしくは講師を担当するイベント>>

【内なるトランジション】
・日程:4月13日(月) 19:00-21:30
・会場:東京都・国立 アグレアブル・ミュゼ
・参加費:2,000円
・定員:30名
・主催:MANAHOUSE
・詳細・お申し込み:http://manahouse.jp/news/1353.html

【~『レジリエンスとは何か』出版記念~「レジリエンス」シンポジウム】
・日程:4月28日(火) 18:45-21:00
・会場:東洋経済新報社/社団法人経済倶楽部ホール
・参加費:3,000円(本とセットの場合は4,500円)
・定員:約150名
・主催:幸せ経済社会研究所
・詳細・お申し込み:http://ishes.org/news/2015/inws_id001559.html

【アクティブ・ホープ・リトリートin Hawaii】
・日程:5月29日(金)~6月3日(水)
・会場:ハワイ島コナ
・参加費:298,000円(ハワイ島までの往復航空券代は含みません)
・定員:18名
・主催:アクティブ・ホープ・リトリートin Hawaii実行委員会
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/266171/

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3.よく生きるリソース 「神さまとのおしゃべり」
      (さとう みつろう著 ワニブックス)

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本書は自己啓発の分野で「笑えるスピリチュアル」という人気ブログ
を書いているさとうみつろう氏による初の著書。500ページを超える
厚い本ですが、主人公「みつろう」と神さまとの対話形式で進むので
読みやすい本です。失礼ながら、安っぽいマンガのようなやりとりが
続くので最初は少し辟易しましたが、よく読んでみると、内容的には
かなり深いことが書かれていました。むしろ、そういう俗っぽい感じ
の文章だからこそ、かなりスピリチュアルなことが書かれていても、
読者として受け取りやすいのかもしれないし、それがもしかしたら
著者のねらいなのかもしれないと感じました。

ごくごく平凡なサラリーマンで2児の父親である主人公のみつろうが
ある日、上司に勧められて始めた瞑想をやっている最中、神さまと
名乗る存在に「幸せになりたいんだろう?」と声をかけられたところ
からこの対話は始まります。そして、なぜ人は幸せになれないのか、
どうしたら幸せになれるのかを説得力のある語り口でささやかれて
いるうちに、最初は反発していたみつろうもいつしか心を開いていき
ます。

本書のメッセージの一番のミソは、冒頭でいきなり語られる「すべて
の願いはすでに叶っている」ということであり、もしそうでないと
感じられるならば、それは潜在意識の中の固定観念が原因であり、
それを変えない限り現実は変わらないということでしょう。現実とは
自分の固定観念を映す鏡のようなものであるにもかかわらず、私たち
は自分を変えずに鏡の方を変えようと必死になっている。そのことを
著者は「鏡は先に笑わない」という実に明快な言葉で言い抜いて
います。

今回のコラムで書いたことと関連づけるならば、これは今自分が置か
れている状況(=現実)をそもそも生み出したのは自分であり、それ
を生み出した自分の意識についても「責任」を持つということでは
ないかと思います。コラムは、主に行動レベルでの責任を想定して
書きましたが、本書に書かれているような意識レベルでの責任、すな
わち自分はどんな意識を選択し、その結果として現れた目の前の現実
をどれだけの覚悟をもって引き受けるかということも次のステップ
として確実にあるなと感じました。

最後に、「すべての願いはすでに叶っている」ということに気づい
たら、そこには自然と感謝の気持ちが湧いてくるはずであり、その
感謝こそが幸せになるための最大の秘訣であるというメッセージで
本書を締め括っているのは、個人的に大いに共感するところがあり
ました。

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4.編集後記

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今号で15号を数える「よく生きる通信」ですが、最近購読を始め
られた方から「バックナンバーを読みたい」という、ありがたい
ご要望をいただきました。そこで、バックナンバー専用のブログを
作成し、今後新しい号が発行される度にそのブログにアップしていく
ことにしました。

以下のリンクからご覧いただけますので、特に過去の「よく生きる
コラム」や「よく生きるリソース」にご興味のある方は、ぜひ覗いて
みてください。どうぞよろしくお願いいたします!
http://yokuikiru-kenkyusho.blogspot.jp/

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
いただいた方にお送りしています。

なお、万が一このようなメルマガが送られてくるお心当たりがない方、
あるいは心当たりはあるが購読を希望しないという方は、恐れ入り
ますが、以下のリンクをクリックして購読を解除していただければ
幸いです。
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お問い合わせ:info@yokuikiru.jp

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