2016年9月23日金曜日

よく生きる通信Vol.26 「心の動くところに人生の目的あり」

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         ★よく生きる通信 vol.26★
           2016年9月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

私は先月、家族旅行でアフリカのタンザニアに行ってきました。
大の動物好きである妻と娘に野生の動物を見せてあげたいという
のがその大きな理由でしたが、サファリ・ツアーで次々と現れる
動物を見て一番はしゃいでいたのは私だったような気がします。

大自然の中で自分の力で生きている動物たちは、やはり動物園や
サファリ・パークで人間に飼い慣らされている動物たちと違って
たくましく、「命の力」に満ち溢れていて、感動しました。

では、「よく生きる通信」Vol.26をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「心の動くところに人生の目的あり」
2.よく生きるインフォメーション:
・2016/10/8-10 アクティブ・ホープ・ワークショップ
(長野・女神山)
・2016/10/2 トークイベント:本当の仕事とは?(東京・六本木)
・2016/10/13 20代に考えておきたい、自分に嘘をつかない生き方・
 働き方(東京・千代田)
・2016/10/15 藤野の学校(神奈川・藤野)
・2016/10/17 どんなときにも希望を失わない生き方 ACTIVE HOPE
 (東京・後楽園)
・2016/11/19-20 天職創造セミナー(藤野・無形の家)
・2016/12/10-11 天職創造セミナー(藤野・無形の家)
3.よく生きるリソース:「人生の目的」本田健著(大和書房)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「心の動くところに人生の目的あり」

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人生の目的。それは、なぜ自分がこの世に生まれ、何のために今
こうして生きているのか、ということ。私は、究極的に人が心の底
で求めているのは、この問いに対する答えなのではないかと思って
います。「人は意味を求める動物である」と著名な心理学者であり、
精神科医でもあるヴィクトール・フランクルはかつて言いました。
もしそうであるなら、人がもっとも見出したい意味は自分の人生
ではないか、そう思うわけです。

残念ながら、それは数学の問題のように、どこかに正解が書かれて
いるわけではありません。一人ひとりが自分でその答えを見出して
いくしかないのです。前回のメルマガで取り上げたように、現代を
生きる多くの人は、こうした答えのない問いとともにいることが
できず、すぐに答えを求めようとする傾向があります。したがって、
たとえそれが「自分は何のために生きるのか?」というような
大事な問いであっても、ちょっと考えて答えが出ないとすぐに
あきらめてしまったりします。でも、私は、この問いは一生を
かけて問うものであり、それだけの価値があると考えています。
そして、いずれこの世を去る時、「ああ、自分はこのために生き
たんだな」と思えるものがあれば、仮にそれが苦労の絶えない人生
であったとしても、その人は幸せな人生を生きた、よく生きたと
言えるのではないかと思うのです。

正解がなく、一生かけて問うものだとは言っても、つねに「仮説」
を立てることはできます。そして、実はこの仮説を立てるという
のが、とても大切なのです。仮に「これが自分の人生の目的だ!」
と思っても、正解がない以上、それは結局つねに仮説でしかない
わけで、でも「自分の人生はこのためにある」と感じるものがある
ことが日々の生活を充実させ、何かの選択を迫られた時の基準を
明確にし、その目的を生きるのに必要なものを引き寄せ、豊かな
人生を生きることを可能にしてくれるのです。

では、どうしたら、たとえそれが仮説であったとしても、自分に
とってピンとくる人生の目的を見出すことができるのでしょうか?
人生の目的の見つけ方にはいろいろな方法がありますが、今回の
コラムで紹介したいのは、自分の心が動くことに注意を向ける
という方法です。「心が動く」というのは、別の言い方をすれば、
何らかの感情が湧いてくるということですが、その中でも特に
強い感情、心の振れ幅の大きな感情に注意を向けるのです。その
感情には喜びや感動のようにポジティブなものもあれば、悲しみ
や怒りのようにネガティブなものもあるでしょう。人生の目的
を見出す上ではそのどちらも大事であり、そういう意味では、
感情にポジティブもネガティブもないのかもしれません。

感情のことを英語で“emotion”と言いますが、“motion”とは
「動き」を意味し、“e”を“energy”の“e”ととらえると、
それは「動くエネルギー」と解することもできます。要するに、
感情とは、人を動かす「心のスイッチ」のようなものなのです。
そして、おもしろいことに、人によってどこに心のスイッチが
あるかは異なります。どんなことに喜びを感じ、どんなことに
痛みを感じるかは違うわけで、それがその人をその人らしく
している1つの源であると言えるでしょう。

そもそも、なぜ心が動くかと言えば、そこにその人にとって
大切な何かがあるからです。それが満たされれば、心はいわゆる
ポジティブな方向に振れますし、逆にそれが満たされなければ、
心はいわゆるネガティブな方向に振れます。私たちはついこう
した心の動きに振り回され、それこそ一喜一憂して、それが
どこから来ているのかについて振り返ることはほとんどあり
ませんが、静かにその出所を見つめれば、そこにはその人が
その人である所以が隠されているのです。

たとえば、私はレストランなどで食事をしている時に、誰かが
ウエイターさんやウエイトレスさんに対して、知り合いでも
ないのに、ぞんざいな口のきき方をしているのを見ると、
とても嫌な気分になります。逆に、電車に乗っていて、若い
人がお年寄りに席を譲ったりしている光景を見ると感動します。
これらの心の動きの奥には、「尊重」とか「敬意」といった
ものがあり、それは私の人生の目的につながっています。

さて、あなたは、どんなことに心が動き、その奥にはどんな
人生の目的が潜んでいるのでしょうか?
(榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

【アクティブ・ホープ・ワークショップ】<キャンセル待ち>
・日程:2016年10月8日(土)~10日(月・祝)
・会場:長野県・上田 女神山ライフセンター
・参加費:65,000円 早割特典あり(詳細は以下のリンクでご確認
ください)
・定員:30名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/382396/

【天職創造セミナー】<定員間近!>
・日程:2016年11月19日(土)・20日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/426028/

【天職創造セミナー】<キャンセル待ち>
・日程:2016年12月10日(土)・11日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/405013/

*よく生きる研究所の主催で、榎本が行う「天職創造セミナー」および
「アクティブ・ホープ・ワークショップ」は上記のもので当面最後と
なります。ご了承ください。

<<その他、榎本が登壇予定の公開イベント>>

【トークイベント:本当の仕事とは?~自分に噓をつかない生き方・
働き方】
・主催:ダイナミクス・オブ・ダイアログ
・日程:2016年10月2日(日)13:20-16:40
・会場:東京・六本木 国際文化会館 講堂
・参加費:8,000円
・定員:60名
・詳細・お申し込み:http://world-cafe.net/event/post-48.html

【20代に考えておきたい、自分に噓をつかない生き方・働き方】
・主催:20代からのよく生きるプロジェクト
・日程:2016年10月13日(木)18:30-21:30
・会場:東京・千代田 アーツ千代田3331
・対象:30歳未満の学生・社会人
・参加費:学生1,500円 社会人:3,000円
・定員:100名
・詳細・お申し込み:
https://www.facebook.com/events/1272049722828009/

【藤野の学校】
・主催:藤野の学校事務局
・日程:2016年10月15日(土)13:00₋16:00
・会場:神奈川・藤野 牧郷ラボ
・参加費:8,000円
・定員:25名
・詳細・お申し込み:
https://www.facebook.com/events/1760381820906815/

【どんなときにも希望を失わない生き方 ACTIVE HOPE
 ~自然と地球と未来とつながる生き方】
・主催:一般社団法人 関係性開発協会(RCI)
・日程:2016年10月17日(月) 19:00-21:00
・会場:東京・後楽園 文京シビックセンター区民会議室4階ホール
・参加費:RCI正会員・賛助会員1,000円 非会員4,000円
・定員:50名
・詳細・お申し込み:http://peatix.com/event/199497/view

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3.よく生きるリソース 「人生の目的」 本田健著(大和書房)

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著者は『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめ、「お金と幸せ」
「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマとした数々の
著作があり、その発行部数は累計600万部を超えるというベスト
セラー作家です。私は今月初旬に縁あって初めてお話しする機会
があり、彼の主宰するセミナーにも参加させていただいたのです
が、そのユーモアあふれる語り口にすっかり惹きつけられて
しまいました。

数ある著作の中でも本書は比較的最近書かれたもので、発行は
2014年12月25日となっています。ちなみに、私が書いた『本当の
仕事』の発行が同じ年の12月19日で、本書の帯に書かれている
「自分の人生を後悔で終わらせないために」という言葉が、私の
本の帯に書かれている「もし今のまま働き続けて、人生最期に
“後悔しない”と言い切れますか?」という言葉と非常に似て
いたこともあり、その偶然に驚いて思わず手に取ったという経緯
があります。

発行日や帯の言葉だけでなく、実は内容的にも重なるところが
あり、特に人生の目的(私の本では「存在意義」と表現して
いますが)に関するとらえ方はかなり近いので、本書も共感
しながら読ませていただきました。今回のコラムで取り上げた
こととの関連性で言うと、「人生の目的はワクワクすることの
周辺にある」とか「トラウマに人生の目的は隠されている」
という表現で、本田さんも私たちの心が大きく動くところに
人生の目的があることを指摘されています。

それ以外にも、どうやったら自分の人生の目的を見出すことが
できるかについて、いろいろな角度から書かれているほか、
幸せな人生を生きるために知っておいた方がいいことが、わかり
やすく簡潔に書かれています。ちなみに、本田さんの人生の目的
は「人が自分の本質を思い出すことをサポートする」ことだそう
です。本書はまさにこの人生の目的に沿って書かれたものなの
でしょう。

本田さんが本書で指摘されていることで大事なことだなと思った
ことに、「人生の目的の落とし穴」というものがあります。
たとえば、「人生には意味があるはずで、それを見つけない限り
幸せにはなれない」と思い込んでしまうと逆に苦しくなって
しまうということがあります。そういう場合は、「人生には意味
があるかもしれないし、ないかもしれない」というところから
出発し、「もし仮にあったとしたら、それは何だろう?」と
気軽に考えた方がいいとのこと。私も、人生の目的はあたかも
推理小説の謎を解くように、楽しみながら探っていくのが一番
いいと思っていて、もしも楽しめないようであればむしろ
手放した方がいいと思っています。

いずれにせよ、人生の目的というものに興味がある人はぜひ本書
を手に取ってみることをお薦めします。

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4.編集後記

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「よく生きるインフォメーション」のところでも書きましたが、
この度、これまでよく生きる研究所主催で開催してきた「天職創造
セミナー」および「アクティブ・ホープ・ワークショップ」を
年内開催予定のものをもって一旦完了させていただくことになり
ました。これまで、これらのプログラムにご参加いただいた皆さま、
そしてご家族や友人・知人をご紹介いただいた皆さま、本当にあり
がとうございました!

来年以降は、自らの人生の目的に沿って、また新しいことにチャ
レンジしていきたいと思っていますので、引き続きご支援のほど、
どうぞよろしくお願いいたします。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
いただいた方にお送りしています。

※この通信のバックナンバーをご覧になりたい方は、以下のリンク
からご覧いただくことができます。
http://yokuikiru-kenkyusho.blogspot.jp/

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